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ブカレスト大学(ルーマニア)より 2025年1月

2025年1月15日更新

  1. 大学生活について

授業開始初めの週は、日本人留学生向けの対応が整っていなくて事務手続きをしにいろんなところに何度も出向かなければならなかったが、それらが落ちついてからは、ヨーロッパの留学生の友達がたくさんでき、授業も楽しく過ごしている。授業は政治科学部の国際関係の授業を履修しているが、その中でも自分の興味分野であるナショナリズムや、ヨーロッパ・東欧で学ぶことに意味があるような授業を選んだ。例えば、ルーマニアは東ヨーロッパとしてEUをどのように見ているのか、1989年の革命からそれほど時が立っていない中で現在のヨーロッパの政治状況をどのように見ているのか、など、ルーマニアで学ぶことでしか得られない視点が多くあると感じている。教授は東ヨーロッパ/スラブ訛りなのか、独特の訛りがある英語を用いるが、授業で前の方に陣取れば2週目には慣れてくる。教授はみな優しく、授業は興味深く、熱心な学生には手厚いので、積極的に授業中に発言したり質問したりするのが吉。熱心なルーマニア人の学生とも仲良くなれる。ルーマニアのみならず、ヨーロッパの学生はヨーロッパには詳しくともアジアへの視座には欠けていることが多いので、日本の観点、アジアの観点を授業に持ち込むというだけで教授には喜ばれる。リーディングは当初はヒイヒイ言うほど膨大な量があったが慣れる。毎回の課題は少ないので楽。どの授業も最低一回はプレゼンテーションを行う形式なので、グループ作りであぶれないようにするべし。

2. 生活面について

WhatsAppがもっぱらの連絡手段である。ブカレスト大学では各学部の各コースに1人、教授や大学間と連絡を取って学生に全体連絡を流す係がいるのだが、その大事な連絡もWhatsApp上のグループで流れてくる。ヨーロッパの留学生はエラスムスというプログラムで留学をしているのだが、エラスムス向けのイベントを開催する団体がありその団体が毎週3回ほど開催する様々なイベントに参加していると友だちが作りやすい。今では留学生同士で声をかけ合って集まりを開催することもある。アパートの家賃のための国際送金や、友達間の割り勘などにRevolutが大変役立っている。私はルーマニア・トランシルヴァニアの踊りが好きで、ロマの研究をするためにルーマニアに来たので、毎週ルーマニアの民族舞踊を習うダンスクラスに通い、ルーマニアやロマの伝統衣装や伝統的なお菓子を販売するストリートマーケットに行き、ロマに関する文献を図書館に読みに行っているので、ルーマニアにいれることがとても楽しい。ルーマニア国内外に旅行に行き、各地でダンスイベントに参加している。ルーマニア料理はしっかりした味の中に酸味が効いていて見た目から予想する味を裏切ること間違いなし、伝統的なスイーツも多くの種類があり試すだけでワクワクする。

3. 滞在国のプチ情報

・ルーマニアはアメリカン:NATOの最後の砦ということもあり昔からアメリカとはズブズブで、アメリカのテレビドラマが人気だったり、コーヒー片手に出勤するニューヨークスタイルの人が多い。テイクアウトのコーヒーショップが非常に多く、座って話すことがメインのヨーロッパのカフェスタイルとは違う、アメリカンなコーヒーカルチャーが見受けられる。
・ルーマニアvs.ハンガリー:トランシルヴァニアの歴史的変遷やその後の騒動もあり、ルーマニアとハンガリーは、今ではほぼ国民的なジョークと化した「ルーマニアvs.ハンガリー」のネタがある。ネットミーム好きな教授は授業のスライドにちょくちょく例として「ルーマニアvs.ハンガリー」を入れてくる。

4. クリスマス・年末年始の過ごし方

ホリデー前にルーマニアのクリスマスマーケットには色々なところに行った。休み期間前の最後の授業が終わってからすぐにバスでハンガリーに向かい、現地のターンツハーズというハンガリーの民族舞踊を踊るイベントに参加し、クリスマスマーケとに行き、ハンガリー留学をしている友達と観光をした。クリスマスと年末年始は、ブカレスト大学で一番仲良くなったイタリア人の留学生がお家に招いてくれたので、そのままハンガリーからイタリアへ飛び、クリスマスを過ごした。年明け後は、彼女の大学があるボローニャやヴェニスに行き、観光をした。

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