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ケルン大学(ドイツ)より 2025年1月

2025年1月16日更新

  1. 大学生活について

私は冬学期はCologne Global Study Program(CGSP)という、留学生向けのプログラムに参加しています。授業はドイツ語の授業も含めて7つ履修していて、週に90分×9コマあります。CGSPの授業で印象に残ったのは、学生が自ら進んで発言するという事です。基礎的な内容の質問のほか先生の意見に対する反論なども盛んで、学生の認識が間違っていても授業で発言し参加するその姿勢を評価してくれる先生ばかりでした。学生も基本的に真面目で、ディスカッションにも積極的だったので楽しかったです。ただ、ほとんどの授業で毎回10-20ページの論文を予習しなければならなかったのでドイツ語の勉強にあまり時間を使えず大変でした。特にオリエンタリズムの授業はレベルが高く、受験で得た世界史の知識を毎回総動員し、授業後に友達と内容を復習して臨んでいました。また、冬学期はCGSPに参加している日本人学生が非常に多く、油断すると日本語ばかり使ってしまいそうだったので、授業内ではあえて日本人以外の学生の近くに座り討論に参加することで英語力を維持していました。
授業外では、同じ授業をとっている子と一緒にメンザ(学食)に行ったり、大学内のカフェでお茶したりしました。残念ながらUni Sport(運動系のサークルに近いもの)は満員で入れなかったのですが、授業が思いのほか大変だったのと、授業外で一緒の授業の子と仲良くなれたので良かったです。他には、月一回ケルン大学の日本学科の学生との交流会があるのでそこでも現地の学生と話すことができます。

2. 生活面について

私はケルン大学の留学生の多くが住むwerkという機関の寮ではなく、自力で見つけた学生寮に住んでいて、もう一人の学生とキッチンとバスルームを共有しています。ケルンは住居を見つけるのが本当に大変なので家があるだけでもラッキーなのですが、最大の誤算はルームメイトが男性で、しかもその人が基本的にうるさく、共有部分を汚したうえでほとんど掃除しないことでした。また、途中で部屋のWifiが使えなくなったのですが、学生寮のスタッフに連絡してもなかなか返信が来ず大変でした。今の物件は家賃も非常に高いので、もうすぐ新しい物件(女性限定)に引っ越すつもりです。
金銭面では、大学側から支給されるチケットのおかげで基本的に交通費がかからないので助かっています。食べ物は野菜が安く、特にトルコ系のスーパーはおすすめです。ただ、日本とは異なり野菜は一個が大きく、基本的にキログラム単位で売っているため一人暮らしだと食材を腐らせてしまうことが多く自炊の難しさを痛感しています。お肉は嬉しいことに鶏むね肉より鶏もも肉が安いのですが、鶏もも肉には必ず骨が付いているので料理が本当に面倒です。食事以外では、洗濯機と乾燥機をそれぞれ1階使うだけで650円ほどかかってしまうので、無駄な外出を控えるなどできるだけ節約しています。
 

3. 滞在国のプチ情報

ドイツに来てまず驚いたこととして、電車の駆け込み乗車に優しいことがあります。ドイツの駅には改札が無いのですが、電車が到着するタイミングで私が駅へ走っていると乗っている人が扉の間に足を挟んで待っていてくれます(車掌さんは特に何も言いません)。これにより私は何回も遅刻を回避しています(笑)。一方で、乗ろうとしていた電車が突然電光掲示板に表示されなくなり、「消える」こともあるので常に時間に余裕をもって行動しなければなりません。また、キッチンの流しが狭いことが多く、学生寮の共用のキッチンでも日本の一戸建て住宅のキッチンと同じように料理することは難しいです。キッチン事情でいうと、オーブンはあるのに電子レンジがない住宅が一定数あり、日本の「レンチン」文化に馴染んだ私にとっては衝撃的でした。
他に驚いたこととしては、キャッシュレス決済が浸透していることがあり、証明写真機での支払いもカードでできました!

4. クリスマス・年末年始の過ごし方

ドイツでは、クリスマスは家族と、年末年始は友達や恋人と過ごすことが多く日本にとってのお正月がドイツではクリスマスならしいです。ドイツのクリスマスの象徴としてはクリスマスマーケットがあり、私もケルンや近くの都市のクリスマスマーケットに行って各地のマーケットの可愛いマグカップを集めたりしました。ただ、ほとんどのクリスマスマーケットは12月23日で終わってしまうので注意が必要です。
年末年始は日本の静かな雰囲気とは対照的に、街中で花火を打ち上げてお祝いします。私も大みそかには友達の家のホームパーティーに参加した後一緒に花火を見つつ日付が変わるまでカウントダウンをしました。花火はとてもきれいだったのですが、至近距離で打ち上げられる花火が怖すぎてシャンパン片手に全力疾走して逃げました(笑)。花火は日本式の方が安心して楽しめそうです。

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