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チェンマイ大学(タイ)より 2025年1月

2025年1月15日更新

  1. 大学生活について

チェンマイ大学は1つの科目に対して、週に2回1時間半の授業があります。ただ1時間半といっても8:00〜9:30が1限、9:30から2限というような形態でコマの間に休み時間がないため、先生方は概ね1時間前後で授業を終えてくださいます。日本では授業が伸びて、次の授業に急いで移動するということもしばしばあるのでチェンマイ大学の時間割の仕組みはとてもいいなと思います。授業は環境科学コースから「Environmental Ecology 」「Environmental Remediation Technology」、社会科学コースから「Participatory Development Field Research」という授業をとっています。どの授業も2・3年生向けのため内容は難しく、予習・課題の量も多いです。例えば、「Participatory Development Field Research」は毎回の授業前までに10ページから20ページの論文や課題文を読んでいく必要があり、授業ではその内容を理解した前提で自分の考えを発言することがあります。「Environmental Ecology 」は週に2回の授業に加えて週1回フィールドワークがあり、バードウォッチングや運河の水質検査を行ったりします。課題が授業ごとに次から次へと課されるという意味では大変かもしれません。しかし、先生や他の生徒の皆さんの雰囲気がとても穏やかで優しく、失敗を怖がらなくても良いと思える環境なので、私も積極的に発言したりグループワークに一緒に取り組んだりすることができています。また、1月6日から1月12日までの期間で中間考査がありました。チェンマイ大学は学期期間が他の大学とずれているため、年末年始は勉強と卒論漬けという生活でした。テストは1授業につき3時間で、私は環境科学コースの2科目についてテストを受けました。授業によってはテストがないものもあるので、チェンマイ大学に留学に行きたいという方はバランスを考えて履修を組むと良いと思います。

2. 生活面について

タイは他の国と比べて物価が低く、かつチェンマイはバンコクから離れた北部の都市なので他のタイの都市と比較しても安価に生活できています。為替レートは現時点で1バーツが4.5円と以前より確実に円安が進んでいるようなのですが、それでも東京よりは確実に暮らしやすい物価です。アパートは一人暮らしには十分な広さの個室です。家賃は光熱費込みで30000円~35000円です。生活面で驚いたことはタイでは国が運営するQRコード決済が屋台のお店含めほとんど全ての場所で普及していることです。一度銀行口座を開設してしまえば、銀行のアプリからQRコードリーダーを開き、お店のQRコードを読み取ることですぐに決済ができますし、割り勘も友達同士QRコードで送金することで簡単に完了します。どの銀行も同じシステムを使っているので、「こっちは〇〇Payでこっちは〇〇Payで…」ということもなく本当に便利です。逆に、学生の生活圏でクレジットカードが使える場所は少ないので、留学が始まったらすぐに銀行口座を開設するのが良いと思います。また、交通形態にも驚きました。チェンマイは市内を移動するための鉄道や電車が整備されていません。従って、遠くに行きたい場合には基本的にはGrab・Boltといったタクシーの配車アプリでバイクや車を呼んで移動します。歩いていける距離の場所も多いのですが、歩道がなかったり、容赦なく車が行き交ったりあまり歩行者を想定していない街の作りなので、最初は歩きやすい靴で足元に用心しながら移動していました。

3. 滞在国のプチ情報

タイの有名なお祭りのひとつに、11月に開催されるロイクラトン祭りという川の神様に謝る・感謝するというものがあります。ロイクラトン祭りの日には人々が川に灯籠を流したりするのですが、チェンマイではコムローイ祭りという空に灯籠を浮かべて放つ独自の文化があります。山や家屋が燃える等の被害があったことから10年前ほどからチケット代を払って参加する観光客向けのイベントになってしまったのですが、私も今年日本から旅行で来られた研究室の皆さんと一緒に参加しました。チケット代は2万円ほどと高く、予約もだいぶ前に取らなければいけなかったのですが、それでも一生に一度この景色を見られて本当に良かったと思える素敵な体験でした。ラプンツェルのコスプレをしている方も何人かお見かけしました。11月から始まった冬のチェンマイは本当に毎週末どこかで何かしらのフェスティバルをやっているので私のように後期に留学される方は娯楽には事欠かないと思います。

4. クリスマス・年末年始の過ごし方

私の場合、1月9日に2つテストがありテスト範囲が信じられないくらい広かったので、テスト勉強をするだけでほとんどの日程を消費しました。どうやら他の学生さんもそのようです。しかし、チェンマイには勉強のモチベーションを上げられるカフェがたくさんあります。チェンマイは学生の街でも、ノマドの外国人の方が滞在する場所でも、観光地でもあるので、観光客向け、お仕事をする外国人向け、学生向け、路面店など様々なバリエーションのカフェがあってカフェを周りながら勉強をするのも楽しみのひとつでした。クリスマスイブにはお世話になっている環境工学科の修士・博士の学生の皆さんとプレゼント交換会をし、その後日本人の他の留学生とケンタッキーに行きました。タイの複数の学生が「タイのケンタッキーのチキンは美味しい!」とおススメしてくださったためです。やはり少し辛かったのですがとても美味しかったです。年末はドイ・インタノンというタイで最も高い山にご来光を見に行き、大晦日は日本人・イタリア人の留学生とカウントダウンのイベントに行きました。日本では基本的に静かに年越しをするのでフェスのような年越しはとても新鮮でした。また、テスト後には短い期間でしたが母がチェンマイを訪ねきてくれたため、母と少しゆっくり過ごすことができました。

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