国際教育センターについて 留学に興味のある方へ 留学が決定した方へ

ページの本文です。

セントラル・ランカシャー大学(イギリス)より 2024年1月

2024年1月26日更新

  1. 大学生活について

まず初めに、私がどのような留学をしているのかまとめます。私は、Dance courseに所属しています。留学先大学正規2年生と全く同じ条件でDance courseに受け入れてもらっているため、他の留学生が取りたいモジュールを自由に学ぶのとは違い、1年間Dance courseで定められたモジュールおよびテスト等を受けています。スケジュールとしては、月曜日〜木曜日の9:00〜16:00、みっちりクラスがあります。午前中はテクニッククラスを受け、午後は知識のインプットや創作活動を行います。加えて、トビタテ留学ジャパンの奨学生でもあるため、放課後には現地でコミュニティダンスカンパニーでボランティアをしています。このような留学体制において、現段階で考えていることを大きく三つ述べます。1つ目は、コースに所属する留学によって、三つのモジュールを体系的に学ぶことができ、得られる知識の量と理解度にとても満足していると言うことです。3つのモジュールは、Dancerとして、Choreographer として、そして Artist in  Education として、異なるプロフェッショナルスキルを磨くものです。しかし、言語化が難しいのですが、三つは独立した存在ではなく、すべての学びがそれぞれのスキルにつながっている、と言う感じです。実際に、あるモジュールでの経験をレポートやポートフォリオにして、他のモジュールの成果を作ったりします。体系的な学びができていると言う実感が、全ての授業をよし、学ぶぞ、と楽しめる理由になっていると感じます。少し日本を批判することになりますが、細切れの週1コマの授業、教える先生それぞれ、という日本教育体制では実現できない学びの満足感だと感じています。2つ目に、語学についてです。まず、授業がかなり多いタイプの留学生なので、英語を常に聞ける環境にあります。また、同級生は私の他に4人ですが、彼女達がとてもよく話すので、常に英語を聞けています。また、少人数だと、必ず意見を求められ、いい意味で留学生だからとか配慮はありません。加えて、私先生のレクチャーなどに対して身体で応えることができる学問(例えば、先生がこの筋肉を使ってこの方向に回ってくださいなどと言葉を加えた時に、すぐにその動きをして見せる、など)なので、自分の理解した英語があっているか動いてみて確かめることができますし、先生も私が英語がわかっていることを認識してくれます。このような環境のおかげで、不安であった英語も今はそんなに困ることはないです。加えて、モジュールで小学校で1ヶ月間ダンスを教える機会がありました。毎回の授業に向けて、授業の指導案とは別に英語スクリプトを作成し、同級生に確認をしてもらいました。スクリプト作成なしでその場で話せるようになることも大切ですが、いくつかの使いやすい文章を覚える機会となり、ダンスを教えるのに実用的な英語が身につきました。この機会を通して、日本で学んできた英語が書き言葉や、難しい単語を含むものが多いと気がつきました。実際に同級生にあなたの英語は完璧で意味は伝わるけど、なんでそんな単語知ってるの?って思うくらい特に子供には複雑、と言われました。学んできた英語と日常英語の違いを実感する良い機会となりました。加えて、モジュールのテスト及び提出物は、レポートだけではなくViva asessment と読んでいる口頭で10分間経験を話すものや、作品のビデオに作品説明やダンスの意図をオーディオで吹き込むビデオタイプのものなど様々です。全ての成果について、リフレクションサイクルを用いて、出来事や感情、評価、分析など、物事を英語でリフレクションする機会を持ちながら、文字、口頭、作品など様々な形で英語を使うことができています。そして、セメスター1の仮評価では、最高ランクの成績を取ることができました。三つ目に、学校外での学びを活かす機会についてです。放課後には、特に障がいのある人に向けたコミュニティダンスのオーガニゼーションに参加し、一緒に踊っています。ここでは、修論に向けての調査に協力をいただく予定なのですが、今まで日本で学んだり疑問に思っていたことを、現場を見ることで言語化できたり、今英国で学んでいることを、実例を通してより深く理解できたりしています。ここには、Dance Courseで非常勤をしてくれているアーティストもおり、そのように私の素性をわかってくれている関係があることで安心しています。もちろん、いつも暖かく迎え入れてくれる参加ダンサーとの触れ合いが一つの息抜きにもなっています。加えて、2月に大学で開催されるJapan Dayで、ソーラン節を披露することになり、16人の日本人留学生と正規の学生にソーラン節を教えています。ここでは、今まさに学んでいる様々なファシリテーション方法を実践してコミュニティダンスが成し得るコミュニティ構築を行ってみようと挑戦しています。このように、学校での学びを活かせる場所を学校関係や学校内に別に作ることで、より確かなものを得ようと奮闘しています。

2. 生活面について

生活については、いくつか項目を作って書きます。

・寮生活
6人で共同生活をしています。3人はイギリスとインドの正規学生、私を含めた3人が日本人留学生です。共同生活は絶対にうまくいかないと期待していなかったですが、本当にメンバーに恵まれ、一生の友達・家族のように信頼しています。入寮時にはなんらかのリクエストを送ることが可能な大学が多いと思うのですが、私は落ち着いた生活がしたかったため、22歳以上のメンバーがいいとリクエストしました。すると、みんな22歳以上でした。年齢が全てではありませんが、社会人経験があるメンバーも多く、節度と誠実さ、そして頼りがいのあるメンバーに恵まれました。時間があれば、トランプをしたり、テイクアウトをしてご飯を食べたり、イベントごとにはアグリースエットを着て早めのクリスマスディナーを楽しんだりしています。日本人の2人は帰国子女やハーフというバックグラウンドがあるので、英語を教えてくれます。また、実際に緊急時には日本語が話せる人が近くにいるおかげですぐに相談できたりと、ありがたいです.

・お金など
寮費は月六万円ほど(電気水道ガス込み)で、10ヶ月分一括払いでした。ロンドンに在住の留学生の友人達は、月16万ほどかかっているので、田舎に留学するとこれだけ違うのかと驚きます。また、町は小さいですが、スターバックスや有名な服屋さんPrimark(日本で言うGU的な位置)、スーパーも徒歩圏内にもちろんあるため、交通費や無駄な娯楽にお金を使う機会もあまりありません。生鮮食品や乳製品は日本と同じか少し安いくらいです。レストランは、ちょうど東京くらいかなという感じです(スタバは1杯900円程、地元のレストランは大体10ポンド=1800円払えばお腹いっぱいになります)また、マンチェスター空港までは電車で1時間ほどなので、旅行は行きやすく、ちょうどいい便利さです。イングランド北部に住めば、ロンドンまで2時間半、エジンバラまで2時間弱、などイギリス中を回りやすいところもおすすめです。あと、リスがたくさんいます。

・日本人コミュニティ
私は、日本人とは話さない!などは決めず、よく情報交換や相談をしています。自分のスタンスもよりますが、旅行は日本人と行く方が楽しく(同じ驚き、新しいこと経験してみたい欲がある)また、何かあった時に助け合えるので、関わりを持つようにしています。

その他
・就活を終えて留学に来たことや、こちらではバイトをしないことなどから、日本にいる時よりも、ストレスフリーで自由時間が多いです。学校のところでも述べたように、私は授業が多いので、孤独を感じたり暇なことはないですが、週2しか学校がない子などは、正直暇そうです。ですので、留学の仕方や、時間の使い方、留学の目的(研究とか)を考えてから留学をするといいのかなと思います。

3. 滞在国のプチ情報

・日照時間はとても少ないのでvitamin Dのサプリは必須
・乾燥がひどいので、ボディークリームをたくさん持ってきた方がいい
・イングランドの北部より上は、中度か軟水なので、水道水も美味しいと感じるし、シャワーも違和感がない(個人差あり)
・イングランド北部の訛りは、南部と違う言語くらい強いので覚悟が必要
・生鮮食品は日本よりも安い(特に果物)
・Excuse me は全然使わず、Sorryを多用しまくる人が多い
・サイダー(日本のシードル?)が美味しい
・イギリスは犬好きが多いのと、リードなしで散歩しているので公園などが犬天国で、触れ合える

4. クリスマス・年末年始の過ごし方

12/15~12/26まで、チェコ、オーストリア、スロバキア、ハンガリーを周遊しました。全額で22万円ほどでした。(航空券、宿泊は全てホステル、国の移動料金、現地のオペラ、バレエ観劇チケット等)日程は全て一人旅として計画しました。その後トビタテ生でロンドンに在住している友人が日程を被せてくれました。移動や、ホステルや帰国日はバラバラだったので、それぞれの国で落ち合って観光するという計画をしました。個人的には、旅程や費やすお金などを自分で決められるので一人旅だけど、少し友人と重ねるというやり方が、とっても気軽でした。しかし一か国目のチェコで、友人がかなりの体調不良になってしまい、ロンドンに帰国しました。残念でしたが、2か国目も一人で楽しもう!と思っていたところ、ひょんなことからイタリアから一人旅できていた同級生の女の子と仲良くなり、3日間一緒に観光をしました。彼女との出会いは、あまりにも自然でしたが、これからも大切にしたいと思えるような縁に恵まれ、これも一人旅だからこそ起こったことなのかなと感じています。4か国目のブタペストではクリスマスを過ごし、一人でしたが、一番好きな町だなと感じました。英語圏ではない地域への旅行だったためドキドキする場面もありましたが、安全にそして失くしものなく帰国できたので、とってもいい旅になりました。この旅を通して、ヨーロッパといえど、英語をメインに話すのはイギリスくらいなのでは?と思いました。なので、イギリスに留学して、休みの日に他の国に遊びに行くというのが、語学面と新しい文化を見る面でなかなかいいのではと思っています。

年末年始は、課題をしたり、日本人留学生や仲の良い学生とパーティーをして年越しをたり、ゆっくりと過ごしました。最後の週末には、友達の友達を含むような大人数でアイルランドのダブリンに2泊3日で旅行に行きました。

123
写真左から①プレストンのお気に入りの公園 ②友人たちとアグリースエットを着て楽しんだクリスマス ③オールドトラフォードでマンチェスターユナイテッドの試合を観戦

  •  
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • facebook
  • x
  • instagram