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ケルン大学(ドイツ)より 2025年1月

2025年1月16日更新

  1. 大学生活について

ケルン大学では授業が午前10時から始まり、遅い日には17時半に終わります。今学期、私が履修しているCologne Global Study Program(CGSP)では、すべての授業が英語で開講されています。このプログラムの受講生は主に留学生で構成されており、一部にはドイツ人正規学生も参加しています。
CGSPでは、移民問題や異文化コミュニケーションなどヨーロッパ関連の学問に加え、留学生向けのドイツ語授業も週2回設けられています。ドイツ語の授業はレベル別で行われ、使用言語はすべてドイツ語です。どの授業でもプレゼンテーション、エッセイ、学期末テストなどが課されるため、授業外でも計画的に課題を進める必要があります。
来学期にはCGSPを離れ、Faculty of Mathematics and Natural Sciencesという学部で私の専門に関連する科目を履修する予定です。これらの授業はすべてドイツ語で行われるため、さらなる言語力向上が求められます。
また、学食事情についても興味深い点がいくつかあります。昼食の際には、時間があれば "Mensa(メンザ)"という学食建物で食事をとります。大学内には複数の学食があり、"Bistro"と呼ばれるお洒落な雰囲気の学食もあります。その日の気分によって学食を選べるのが魅力的です。
ドイツに留学して驚いたのは、日本のようなお昼休みが存在しないことです。授業の合間に30分程度の短い休憩はありますが、昼食のための時間が十分に取れない日もあります。そのため、構内を歩きながらサンドイッチを片手に軽食をとるドイツ人学生の姿をよく見かけます。日本とは異なる昼食感覚として新鮮に映りました。

2. 生活面について

私は現在、ケルン市が学生向けに運営している学生寮で生活しています。この寮はシェアハウス形式で、私は2人のルームメイトと共に暮らしています。個室以外のキッチンやバスルームは共用です。異なる文化的背景を持つルームメイトとの共同生活は毎日が新鮮で、時には深い話題で盛り上がることもあります。こうした交流を通じて、新たな視点や価値観に触れる機会が得られています。
日々の食事については、ほとんど毎日寮のキッチンで自炊をしています。留学をきっかけに料理に目覚め、今では料理がリラックスタイムの一環となっています。また、友人と食事をする際や現地の学生との交流会に参加する時には、レストランやバーを訪れることもあります。特にケルン大学では、月に一度、日本語学科の学生と日本人留学生が交流するイベントが開催されており、私も積極的に参加しています。
通学に関しては、非常に運が良いことに大学から徒歩15分の場所にある寮に住むことができています。このため、通学時間を短縮でき、時間を有効に活用しています。また、ケルンは治安が良く、夜道を歩いても安心して過ごせる環境です。この安全な環境のおかげもあって、快適な日々を送ることができています。

3. 滞在国のプチ情報

私が留学している街、ケルンはドイツの北西部に位置し、非常に便利な立地にあります。高速鉄道(ICEやIC)や地域鉄道(REやRB)を利用すれば、隣国であるオランダ、ベルギー、ルクセンブルク、フランスなどへ簡単にアクセスできます。特にEU内では入国審査が不要なため、国境を越える旅行が非常に気軽に楽しめます。
また、ドイツの大学に通う学生には非常に魅力的な特典があります。州内の地域電車や地下鉄、バス、トラムが学生証を提示するだけで無料で利用できるため、週末には交通費をかけずに小旅行を楽しむことができます。さらに、美術館や博物館では大学生料金が一般料金の半額になる場合も多く、学生に優しい国だと感じています。
ケルンは、地理的な利便性に加え、学生が旅行しやすい環境が整った街です。これらの特典を最大限活用することで、ドイツ国内外でのさまざまな体験が可能です。

4. クリスマス・年末年始の過ごし方

ドイツのクリスマスといえば、クリスマスマーケットが欠かせません。11月下旬からクリスマス当日までの間、街中の広場には大小さまざまなマーケットが開かれます。ソーセージやグリューワイン(ホットワイン)、焼きたてのワッフルやクレープなど、冬の寒さを忘れさせてくれる温かくて美味しい食べ物が所狭しと並びます。イルミネーションに彩られたマーケットの雰囲気はとても幻想的で、クリスマスまでの特別なひとときを感じることができました。
大晦日は、友人宅で国際色豊かな仲間たちとパーティを楽しみました。日付が変わる頃にはみんなで年越しの花火を見に出掛けました。日本では規制が厳しいため見られないような、手の届きそうな距離での打ち上げ花火を目の前に圧倒され、その迫力と美しさは一生忘れられない思い出となりました。
元旦には、前日から用意していたお節料理をルームメイトに振る舞いました。初めてみる見た目と味の料理に興味津々で、喜んで食べてくれました。お節に込められた意味を説明しながら日本のお正月文化を共有でき、非常に有意義な異文化交流ができました。

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