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2024年7月1日更新
6月27日(木)、共通講義棟1号館102室において、令和5年度に実施した研究助成および教育助成の第2回成果報告会が開催されました。
【日時】6月27日(木)16:40~18:10
【対象】本学学生・教職員(当日来場可)
【会場】共通講義棟1号館102室(対面開催)
【報告タイトル、報告者】
第1報告:「植物性たんぱく質の付加価値向上を目指した大豆たんぱく質の機能性に関する研究」
(清水誠先生;生活科学部食物栄養学科栄養生命科学)
第2報告:「接木境界面のオルガネラ動態を基盤とした収量性・耐病性に優れた植物の作出を目指して」
(植村知博先生;理学部生物学科植物細胞生物学)
第3報告:「高校生を含めた気候変動対策研究および共同研究による教育効果検証-紅藻カギケノリのブロモホルム高収率に関する研究を通して-」
(嶌田智先生;理学部生物学科植物系統進化学)
第4報告:「X線技術によるリチウム空気電池の電極反応のオペランド追跡」
(近藤敏啓先生;理学部化学科分析化学分野)
第1報告では、清水誠先生(生活科学部)により、緻密な遺伝子発現解析を通し、大豆たんぱく質にはβ-コングリシニンによる新たな代謝改善効果が確認され、近い将来需要と供給の破綻が懸念される蛋白質において、植物性の製品活用は重要な道であると示唆いただきました。
第2報告では、植村知博先生(理学部)より、タバコの茎が別科植物での接木(つぎき)を叶える従来の発見を実用化させるため、必要な細胞壁再構築の仕組みを更に解明すべく、組織再生を制御する細胞内膜交通について、分子・細胞レベルで分析した過程をご説明いただきました。
第3報告では、嶌田智先生(理学部)より、紅藻のメタンガス高収率をテーマにした研究で、大学教員・TA(大学生)が高校生に交わり実験したところ、質問紙や面接による心理測定の結果、教員とTA(学生)は女子高生の学びの心理に異なる面で貢献したとの考察が発表されました。
第4報告では、近藤敏啓先生(理学部)より、再エネが常時世界で利用される未来に不可欠な高容量蓄電池として、従来型10倍以上の理論容量をもつリチウムイオン空気電池を挙げ、早期実用化に必須な電極反応の仕組み解明に向け、X線技術を通し得られた知見が報告されました。
参加者および発表者の教職員による闊達な質疑応答が広がり、盛況のうちに閉会しました。ご参加いただいた皆様、またご報告いただいた先生方に改めて謝意を表します。誠にありがとうございました。
SDGs推進研究所は、個人研究、学内外の研究者との共同研究、企業や他機関との共同研究などを対象とし、本学のSDGs研究を牽引する研究を発掘し、SDGsに資する研究活動および教育活動を活性化させることを目的とした助成を行っています。 (今年度の募集は締め切りました。沢山のご応募ありがとうございました。)
あわせて、第1回SDGs研究助成・教育助成 成果報告会(6月12日開催)の開催報告もご覧ください(ページはこちら)。