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2026年2月26日更新
パリ・シテ大学では、まず9月第2週に留学生対象のウェルカム・ウィークがあり、説明会やガイド付き街案内等がありました。その間で履修登録を終えねばならず、他の留学生の友だちと一緒に事務室を駆け回ったのはいい思い出です。
9月第3週から授業が始まりました。私は大学院の専門的な内容の授業2つと、修論の書き方を学ぶ授業を1つ履修しました。専門的な授業については、一方は大教室で概論的な講義を聞くもので、出席をすれば単位がもらえました。もう一方は40人くらいが入る教室でより専門的な講義を聞くもので、最終日に筆記テストが行われました。毎授業自分でノートをとりつつ、同時にWordで文字起こしをしてもらい、家に帰ってから復習をしていましたが、テストはあまりうまくいかなかった気がします…。修論指導の授業では、先行研究の分析の仕方、論文の書き方など実践的な内容を学ぶことができました。また、大学図書館のパソコン室で先行研究の探し方をレクチャーしてもらったり、フランス国立図書館(BnF)で資料の探し方や図書館の仕組みについて教えてもらったりしました。一般の人は入れないBnFの裏側を見ることができ、おもしろかったです。
大学の授業とは別に、自分の研究も進めています。私が研究している哲学者の資料館の年パスを購入し、12月は週3で通っていました。日本では見られない資料に触れることができ、自分の中で新たな発見が生まれています。
私はCROUSという留学生向けの寮で生活しています。共用なのは洗濯機くらいで、キッチンやシャワー、冷蔵庫等は各部屋に設置されています。私は一人で暮らしていますが、一部屋に複数人で暮らしている人たちもいるようです。そのためか、寮全体のつながりは薄く、それぞれが自由に生活している雰囲気があります。
食事に関しては、外食をするのは友だちと遊ぶ時だけで、ほぼ自炊生活です。フランスでは野菜が量り売りなので、一人暮らしにはありがたいです。大きなスーパーが寮から遠いのでだんだん買い物に行くのがめんどくさくなり、食べる量が減っているので、春学期からは気を付けたいと思います。
授業がない時間は、家で事務的な手続き(健康保険、家賃補助など)を進めたり、学校の図書館で本を読んだり、先述の通り資料館に通ったりしていました。学校の図書館の窓からはセーヌ川が見えるのでお気に入りです。土日はほぼほぼ家から一歩も出ず研究を進めていました。煮詰まったら寮の近くにある公園で散歩をしていました。振り返るとあまりにも留学生らしくない生活なのでちょっと反省です。
フランスでは「ボンジュール」と「メルシー」を絶対に言わなければいけないという噂は、本当だと思います。というより、それが気持ち良いコミュニケーションの条件であるように思われます。そこここでこうしたにこやかな挨拶が飛び交っているのが印象的です。怖そうな顔をした受付の人も、挨拶のときだけは笑顔になったりして不思議だなあと思います。最初は「ボンジュール」と言うだけでも緊張していましたが、今では自然と言えるようになりました。
また、パリはおしゃれな街という印象があると思いますが(実際そういう人もいる)、意外とラフな服装の人が多いです。コートや靴の汚れを気にしなかったり、ボロボロのカバンをそのまま使っていたりと、むしろ物にこだわりがないような人もいます。そうした様子を見ると、自然体で生きることの美しさを感じます。
クリスマスは、同じくお茶大から留学に来ている友だちとパリで過ごしました。ギャラリー・ラファイエットのクリスマスオブジェを見たり、ノートルダム前のクリスマスマーケットに行ったりしました。イブは私の部屋で一緒にフライドチキンとラデュレのマカロンを食べました。クリスマス当日、友だちが帰った後、マドレーヌ寺院でパイプ・オルガンのコンサートを聴きました。神聖な雰囲気に圧倒されました。
年末年始は日本から先輩が遊びに来てくださいました。年末年始でも相変わらず混んでいる中心地を避け、カルチェラタンの本屋に行くなど、人気の少ない地区でのんびりできたのがよかったです。大晦日の夜は一緒にフランス版紅白を見て年を越しました。元旦は多くの施設や店が閉まっていたため、サン・マルタン運河やヴァンセンヌ城などを周り、夜はセーヌ川クルーズに乗りました。とても寒かったですが、セーヌ川から見るパリの景色は本当に美しく、良い思い出になりました。