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2026年2月26日更新
全体的に予習や復習(最終課題)といった自主学習の比重が多いように感じます。1回の授業に対し平均15ページの論文を2本程度事前に読む必要のある授業が多く、論文を読み慣れていない上に母語でないため大変でした。しかし回数を重ねるごとに「読み方」を習得しているように感じます。授業形態はディスカッションメインの授業もあれば、聴く中心のものもあり、様々です。教授と学生の距離が(ファーストネームで呼ぶほど)近く、質問にも真摯に向き合ってくれるためとても良い環境だと思います。現地の学生と同じ授業を取ることは少なく、マスターでタンペレ大学に来ている学生と授業を受けることが多いです。そのため知識量の違いなどから議論について行くのが大変ですが、多様なバックグラウンドを持つ方々と話せる点は貴重だと思います。
1セメスターを終えて最も印象に残っている授業は「Practical Observation of Finnish School」です。現地の小、中、高等学校に観察に行き、中でも授業後に先生とお話しする時間が貴重でした。自身の受けてきた教育と比較すると同時に、専門性の高いフィンランドの先生方の教育に対する姿勢も学びました。また、質の高い教育で有名なフィンランドですが優れたところばかりではなく、逆に日本の教育の良い点にも気づくことができました。そして同時にフィンランドの教育制度の授業を履修したことで、実際の様子とそれを支える政治・制度の側面からも教育について考えることができました。こういった授業を履修する中で、自身の知識の少なさを痛感する場面が多く、更なる学びの意欲を掻き立てられています。
授業以外の面では、学生団体主催のイベントがたくさんあります。夕方から開催され、お酒を伴うものが多く、日本の学生文化との違いを感じます。しかし個人の選択が尊重されていて、必ずハラスメントに対応する部門が設けられているなど、誰もが参加し楽しめる環境づくりに配慮されていると思います。これらのイベントに大学の教授が関与することはほとんどなく、完全に学生主体で企画・運営されているため、勉学とどのように両立させているのかとても気になる程学生の積極性がとてもあるように感じます。
公用語はフィンランド語とスウェーデン語であるため、日頃最も耳にするのはフィンランド語です。そのため英語技能の上達を留学の主要目的にしている方には最適とは言えないというのが正直な感想です。しかし多くの人が英語でコミュニケーションを取ることができるため、生活に困ることはほとんどありません。また、公共交通機関が早朝から深夜まで使える環境があるため、生活に不便を感じることは少ないです。
ベットリネンや主要なキッチン用品はESN FINTという学生団体から借りることができるため、学期の初めにデポジットを支払い使用しています。私は2人のシェア寮に住んでおり初めてのため心配していましたが、個人の部屋があるため自分の時間も確保しつつ生活文化の異なる人と生活をともにする貴重な経験ができていると思います。
特にタンペレは学生に優しい都市で、多くのお店で学生割引を受けることができます。 また、セカンドハンドの文化があり、安価な価格で衣類等を購入することができます。ただしこちらの方は足が長く、(特にボトムスは)薄手のものが多いので冬用の衣類は持って行く方が良いと思います。
クリスマスはフィンランドの人にとってとても重要であるため、お店はほとんど閉まっており、多くの人が家族で過ごすようです。しかし大きなスーパーマーケットは短縮営業で営業していました。クリスマスマーケットも今年は12月22日に終わり、イルミネーションだけが街を照らしていました。
年末は友人や家族と過ごし、大晦日に花火を打ち上げてお酒を飲む風習があるようです。私はフィンランド人の友人の家に招待してもらいました。中心部で開催された打ち上げ花火を見た後、線香花火を楽しんでお酒を飲みました。日本の大晦日やこちらのクリスマスと比べて人通りの多い、賑やかな日でした。




(左から①9月にMakkarajärviという湖に行った時、②タンペレのクリスマスマーケットの様子、③大晦日に友人たちと線香花火をした時、④ ESN FINTという学生団体による旅行に参加し、フィンランド北部のLaplandに行った時)