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コペンハーゲン大学(デンマーク)より 2022年1月

2022年1月27日更新

大学生活について

週1回の授業を3つ履修しました。全て途中に15分休憩を含んだ実質90分の授業でしたが、毎週リーディング課題があったため授業のない日も大学の図書室などで自習をしていました。Danish Cultureは履修者が100人を超える交換留学生向けの授業で、毎回異なるテーマを扱うオムニバス形式でした。デンマークの歴史・都市開発・食文化・芸術・文学・映画などの講義の他に、遠足が3回程あり、ルイジアナ美術館やフレデリクスボー城などを訪問しました。二つ目は社会学の授業で、デンマークの社会福祉、労働市場、教育格差、ジェンダー問題、政治制度などを、こちらもオムニバス形式で学びました。学期末にはA4で10枚弱のレポートがあり、課題が最も大変な授業でしたが、元々北欧の社会保障に興味がありコペンハーゲン大学への留学を決めたため、これが一番学びごたえのあった科目でした。三つ目の日本社会についての授業は、日本が海外からどのように見られ、どう学ばれているのかという興味から履修しました。授業で取り扱われる歴史や社会問題自体は当然既知の内容でしたが、教授やデンマークの学生が着目するポイントが私にとっては意外に感じることが多々あり(戦後の戦争教育や慰安婦問題など)、日本国内にいたら気付かなかったであろう観点に触れることができ新鮮でした。

生活面について

北欧は物価が高いと言われますが、スーパーでの買い物は東京と大差なく感じました(私の感覚では加工食品は比較的リーズナブルな一方、生鮮食品はやや高い気がします)。物価の高さを感じるのは外食時で、ランチでも2000円程かかることがざらでした。デンマークでは労働者の賃金が高いため、特に人件費のかかるサービス業においては、日本と比較して高い価格設定にあるのだと思います(レストラン、美容院など)。そのため、友人と外食をすることは少なく、誰かの家に食事や飲みものを持ち寄ってご飯を楽しむことがほとんどでした。また、メトロは往復600円程かかるため、レンタル自転車を利用していました。12月は少し寒かったですが、コペンハーゲンは平地のためサイクリングもしやすく、風景や人の様子を楽しみながら日々の運動にもなるので、コペンハーゲンに住むなら自転車はおすすめです。

滞在国のプチ情報

デンマーク居住者はCPRナンバーを申請する必要があり、この番号は銀行口座の開設、病院の診察、処方箋受取の他、Covid testを受ける際などにも必要となります。COVID testは無料で、PCR検査を受ける場合予約が必要ですが、Rapid testはウォークインでの検査が可能なため手軽に利用することができました。また、NemIDを発行すると、行政手続きやPCR検査の予約などもインターネットでスムーズに行えるようになります。最初の申請にあたっては役所に出向かなければなりませんが、待ち時間もほとんどなく、市民サービスが円滑に機能していることを実感しました。

クリスマス・年末年始の過ごし方

デンマークではハロウィーンが終わるとすぐに町全体がクリスマスムードに包まれていきます。私も友人とクリスマスマーケットに趣き、買い物やチョコレートドリンクを楽しんだり、ホームパーティーに参加したりとクリスマス気分を堪能しました。3人のルームメイトと住んでいましたが、ヨーロッパ出身の留学生の多くは冬休み中に帰省するため、クリスマス・年末年始当日は1人で過ごしました。クリスマス当日は各々の人が家族と過ごせるよう、スーパーも含めてほとんどの店が閉まっているようで、家族との時間を大切にする文化にほっこりしました。スパイスがたくさん入ったデンマーク伝統のクリスマスクッキー(Brunkager)がとても美味しかったので、それをお供に休暇を満喫しました。また、年末年始にかけては各所で小規模な花火が打ち上がるようになり、私の住むアパートの近くでも年越しに合わせて数時間程花火が続き、日本とは異なる年越しを体感すると同時に、日本のお正月が少し恋しくなりました。

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