国際教育センターについて 留学に興味のある方へ 留学が決定した方へ

ページの本文です。

ノースイースタンイリノイ大学(アメリカ) 2024年1月

2024年1月31日更新

1. 大学生活について

私は4つの授業をとっていました。各授業は一回75分×週2回(月水/火木)という形式で、基本的に月~木曜日は1日に2つの授業を受け、金~日曜日は休日となっています。早い時間帯の授業を履修していたため、午後2時頃には1日の授業を受け終わっていました。学部に関わらず好きな授業をとることができるため、それぞれ異なる学部の授業をとっている留学生もいましたが、私はコミュニケーションの分野からほとんどの授業を選びました。ノースイースタンイリノイ大学では比較的小規模なクラス単位で授業が行われ、私の履修した授業は10~30人ほどの規模でした。授業で印象的だった点としては教授と学生の距離感が近いことがあります。学生からの発言や質問から授業が展開される場面を多く見かけ、少ない人数のクラスでは教授が学生全員の名前と顔を覚えてくれていました。各課題に対するフィードバックも細かく、メールやオフィスアワーでの質問には丁寧に対応してもらえました。課題に関しては、授業によって量や内容は異なりました。ある授業では、毎週10ページ前後の記事を4,5個読まなければならなかったので、他の授業の課題とともに計画的に進めていく必要がありました。学生同士のディスカッションを取り入れている授業も多く、現地の学生の意見を理解して自らの意見を伝えることは決して簡単なことではなかったのですが、予習に時間を割いたり教授や他の生徒に支えてもらったりしながら、何とか乗り越えることができました。印象深い課題として、舞台芸術に関する入門編の授業で学生自らが短い劇の原稿を考え、その原稿を基に他の生徒の前で劇を発表するという課題が記憶に残っています。私は自分の書いた原稿とともに演出家として、演者役の学生2人とともに課題を進めました。セリフのニュアンスや細かいジェスチャーなどの指示を英語で伝えることに苦労しましたが、その分同じグループの学生と仲を深めることができました。本番では、他の生徒が劇を楽しんでくれていることが見てとれて、とても充実した気持ちになりました。

2. 生活面について

大学のキャンパス内にある寮に住んでいます。通学にほとんど時間がかからず、ジムや自習室など施設も充実しています。私のユニットは個人のプライベートルームがあるタイプで、リビングやキッチン等は同ユニットに住む4人で共有しています。食事に関しては、物価高や円安の影響もあり外食は控えて自炊が主です。寮から徒歩20分程度の場所にいくつかスーパーがあるため、買い物に困ることはありません。加えて、徒歩圏内にアジア系のスーパーがあり、日本の食品など馴染みのある商品を数多く取り扱っているため、想像していたよりも気軽に日本食を食べることができています。学費などの費用の中に市営の電車とバスの定期の費用が含まれており、大学から自動的に定期が提供されるので、交通手段としては電車やバスを使うことが多かったです。UberやLyftといったライドサービスも普及していますが、普段使いには料金が高いため夜が遅くなった時など限定的な場面で使うようにしています。ダウンタウンへは電車とバスを使って1時間ほどで行くことができ、週末に度々出かけました。また、ダウンタウンから少し外れたローカルな場所は、風景が日本とは異なり道幅もゆったりとしているため、街並みを眺めながら歩くだけでも楽しむことができます。

3. 滞在国のプチ情報

アメリカはその国土の広さから、州によって気候や街の特徴が異なります。シカゴのあるイリノイ州は五大湖の一つであるミシガン湖に面していて、ダウンタウンにはシカゴ川が流れています。川沿いには数々のユニークな建築が見られ、飲食店などが軒を連ねていて多くの人でにぎわっています。夏は日本に比べて湿気がなく気温が高くても過ごしやすい気候です。日も長いため、ファーマーズマーケットなどアウトドアでのアクティビティも盛んになります。一方で、冬は4時半ごろには日が沈み気温はマイナス10度以下になることも珍しくないため、厳しい寒さへの対策が必須になります。シカゴには、field museumやShedd aquariumなど厳しい冬でも楽しめる屋内施設も豊富です。中でも、シカゴ美術館はアメリカでも最大級の広さで1日では回りきることが難しいほどです。シカゴ住民は無料で入館できる日が設けられているため、お得に魅力的なアートを楽しむことができます。シカゴの特徴的な点として、ヒスパニック系の人が多いことも挙げられます。街中でスペイン語の会話を数多く耳にしたり、商品の表示などにスペイン語が用いられているのを目にしたりします。

4. クリスマス・年末年始の過ごし方

12月中旬~1月中旬の約1か月が冬休み期間でした。クリスマスは家族で過ごす場合が多く、ほとんどの現地学生は実家に帰り、留学生も帰国や旅行をする人が多かったため、寮は少しひっそりとしていました。冬休み期間中も寮は開いていたので、クリスマス周辺や大晦日はごちそうを作ったりして部屋でゆっくり過ごしていました。12月に入ると街はホリデー仕様に変わり、イルミネーションで街並みは華やぎ、スケートリンクやクリスマスマーケットが開かれて活気に満ちていました。また、元日に日本庭園を備えるボタニカルガーデンにライトアップを見に行き、幻想的な景色を楽しみました。冬休みの始めにニューヨーク、年始にはコロラドとロサンゼルスへ旅行にも行きました。前述したように、どの都市も他の都市とは気候も街並みも大きく異なっていて、アメリカという国の広大さと多様性を実感しました。

  •  
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • facebook
  • x
  • instagram