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ヴァッサー大学(アメリカ)より 2022年1月

2022年2月2日更新

大学生活について

12月中旬に期末テストを受け、ペーパー(レポート)を提出しました。Study Periodと呼ばれる準備期間があるので、その間にカフェテリアや図書館で勉強したり、分からない点を教授に質問したりして、対策をしていました。試験は語学が主で暗記中心だったため、問題なかったのですが、ペーパーはフォーマットが日本とは異なり、悪戦苦闘しました。例えば、英文学の授業では、出されたトピックに従い、参考文献を使わずに1冊の本に対して自分の見解を述べる必要がありました。資料を読み、内容を要約して主張を確立するリサーチペーパーの書き方に慣れていたため、自分の意見を述べていくエッセー形式のペーパーを構成するのが大変でした。しかし、ヴァッサー大学は学生と教授との距離が近いので、オフィスアワーに内容を相談しに行き、構想段階からエッセーの指導をしてもらえました。また、ライティングセンターといって学生にエッセーをみてもらえる場所もあるので、助言を得られる場が多くあると感じています。
 授業については、1セメスターあたり3.5~4.5単位必要で、4単位分の授業を受講していました。1つの授業当たり75分の授業が週2コマ程あり、語学の授業に至ってはほぼ毎日授業があって、授業外にもドリルセッションという口頭練習がありました。それでも日本と比較すると、授業時間は少ないのですが、1回の授業で1冊の本を読む、また4枚ほどのペーパーを書く等、膨大な量の課題が課されたため、授業外での学習量は多かったです。どれをこなすのにも他の学生の倍時間がかかるので、心が折れそうになったこともしばしばありましたが、大学のどこへ行っても勉学にいそしむ学生を見かけるので、その姿に鼓舞されて今学期をやり遂げることができました。

生活面について

 ヴァッサー大学では、自己紹介をする際にhe/him、she/her、they/them等のジェンダー代名詞を言い、自分に対してどの代名詞を使って欲しいかを表すことが多くあります。私の場合は「My pronouns are she her hers.」と言います。ジェンダーは見た目では判断できないため、それぞれがジェンダー代名詞を伝えることでお互いのアイデンティティを尊重することができるという考えが根底にあるそうです。また、大学のほとんどのトイレがジェンダーニュートラルで誰もが自身の性自認に合ったトイレを使用できるようになっています。このような取り組みが多様なスタイルを認め合うことを当たり前にするのではないかと感銘を受けました。
 他に印象に残った出来事としては、秋休みに交換留学生の友人と2週間ほどニューオリンズ、フロリダ、マイアミに行ったことが挙げられます。ニューヨークシティは高層ビルが並び、東京に近い印象を受けたのですが、アメリカ南部はヒスパニック系の住民が多いため、スペイン語が飛び交っていて、様々な文化が見られました。具体的には、フランス・スペインの植民地時代の雰囲気が残ろフレンチクオーター、キューバ文化が広がるリトルハバナ等を訪れ、人種のるつぼと呼ばれるアメリカを肌で感じました。

滞在国のプチ情報

例年12月ごろになると雪が積もるようですが、今年は暖冬で東京と同じくらいの気温でした。ただ、1月、2月になると年間で最も寒くなり、マイナス10度になることもあるそうなので、今後スノーブーツが必要になるかもしれません。一方で、室内はセントラルヒーティングが入っているので、寮の部屋もシャワールームもどこへ行っても温かいです。そのため、外では分厚い上着を着て、室内では薄着の子も多いです。
 余談ですが、こちらに来て驚いたことの一つにキャンパスの動物の多さが挙げられます。野生のリスが駆け回っている様子や、鹿の親子が植物を食べている様子等、様々な野生動物を近くで見ることができます。先日、初めてキツツキが木をつついているのを見て感動しました。

クリスマス・年末年始の過ごし方

アメリカのクリスマスは家族で過ごすことが一般的なようで、クリスマス当日は閉まっているお店が多くありました。私は、友人と少し早めにクリスマスパーティーをして、お祝いしたのですが、「シークレット・サンタ」といって事前にクジで決めた人にプレゼントを渡すイベントをしたのが印象的でした。贈り主が分からないので誰からのプレゼントなのかを予想する楽しみもあり、非常に盛り上がりました。
 大晦日は、オンラインで「ボールドロップ」というニューヨークの年越しイベントを見ました。ボールドロップは、タイムズスクエアで開かれるカウントダウンセレモニーで110年以上もの歴史があります。例年58000人程が参加し大規模に行われますが、今年は新型コロナウイルスの影響で15000人に制限されていました。ビルの屋上に設置されたボールが11時59分から0時にかけて下に降りていく様子は画面上でも迫力があり、圧倒されました。

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