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タンペレ大学(フィンランド)より 2024年1月

2024年1月31日更新

1. 大学生活について

まず、授業は、90分間英語を理解し続ける集中力をもたせるのが、なかなか難しいです。もちろんそのときに理解できなくても、授業の録画やスライドがあるので、あとからでも理解できますが、そのぶん時間がとられるので大変でした。また、他の国の学生と話すことにも、しばらく苦労していました。特に、英語が堪能なヨーロッパの学生がほとんどなので、プレッシャーも感じてなかに入りにくかったり、ディスカッションの時間がある場合には、アクセントで聞き取りにくかったり、意見も思いつかなかったりしていました。ただ、ヨーロッパの学生と仲良くなるにつれて、私が当たり前だと思っていたことも、他の人にとっては当たり前ではないから伝えないといけないと思い、少しずつ、余計なことを気にせず意見を言えるようになってきました。授業では、小中高校の授業の見学に行き、先生とお話する機会があったため、大学内での授業で福祉や教育制度を学ぶと、フィンランド人の考え方が反映されていると感じ、おもしろかったです。また、フィンランド語は、日常生活ではあまり必要ありませんが、保育園や学校に行くと、子どもたちとの会話が少しでもできるのがとてもうれしく、学ぶのも楽しいです。授業以外に関しては、渡航してきたときから、学生団体や大学の企画する、交流イベントが多く開催されていたため、それに参加し、何度か顔を合わせるうちに、いろいろな人と仲良くなりました。特に、ヨーロッパの学生の学生と会話していると、日本が意外と知られていることに驚いたり、逆に、ヨーロッパの国なら違う国でも理解し合えることが、日本では通用しないといった、これまで考えたこともなかったことに気がついたりして、興味深いです。

2. 生活面について

タンペレは、フィンランド第2の都市らしく、日本食でもなんでも揃う中心部はありながらも、静かな湖や森がすぐそばにある、自然と都会がちょうどよい街です。渡航して早いうちから寒くなっていたので、森に行くことはそう多くはないですが、全体的に場所にゆとりがあり、木もたくさんあります。また、寂しいほどではないですが、全体的に人の数が少ないので、快適に過ごしやすいと感じています。さらに、若い人でなくても英語が堪能な方が多く、また、とても優しいので、お店でのやりとりなど基本的な生活をするうえでは困ることはほとんどありません。衣服や生活雑貨に関しては、セカンドハンドショップで手に入れることが多いです。フィンランドでは、セカンドハンドショップが一般的なので、中古のものでも、良い状態のものを見つけやすいため、低価格で良い物を見つけられるのがとても嬉しいです。食事に関しては、外食がとても高いので、大学の学食に行くか、基本は自炊をしています。特に、アジアンスーパーや近くのスーパーでも見つけられるアジア系の食材を見つけて、自炊するのがとても楽しいです。フィンランド人はお寿司が好きで、お寿司屋さんも多く、スーパーにも頻繁に売られています。具材はほぼサーモンなのですが、とてもおいしいので、ときどき食べています。

3. 滞在国のプチ情報

なんといっても、気候が東京とは大きく違うので、とてもおもしろいです。今年は、例年よりもかなり寒いらしく、10月から雪がちらつくようになったと思ったら、31日に突如大雪が降り、ホワイトハロウィンになりました。その後、11月中旬からは毎日雪が降り、東京では見慣れない立派な除雪機が入り、道の脇には、あり余った雪が積み重なっています。1月になって、しばらく晴れた日が続いたので、太陽を見られて嬉しい反面、そのぶん気温がマイナス20度と低くなり、自然の厳しさをより一層感じました。ただ、湖や木々の雪景色は本当に幻想的で、フィンランドらしく、とてもきれいなので、いつものバスの移動でも、楽しめます。また、湖もしっかり凍っているため、うえを歩いたり、スケートをしたり、もしくは氷を割ってサウナのあとに浸かることもできるので、フィンランドの冬ならではの楽しみ方で、冬を楽しみたいと思います。

4. クリスマス・年末年始の過ごし方

フィンランドはサンタの国なので、ほんもののサンタさんに出会えます!(と留学生たちで話しています)タンペレでは、11月終わりごろに、クリスマスのオープニングイベントがあり、トナカイ(に模した馬)にひかれたサンタさんのパレードがありました。その少しあとから、街の中心でクリスマスマーケットが開き、クリスマスの伝統の飲み物グロッギの香りが漂うなか、温かい防寒具や食べ物、雑貨などを売る小屋が建ち並びました。私は、12月中旬ごろに、ヘルシンキの、旅行先のミュンヘン、ニュルンベルク、ウィーンのクリスマスマーケットにも行き、同じような小屋ではありながらも、規模感や装飾、食べ物・飲み物、オーナメントなどの違いがあり、とてもおもしろかったです。クリスマス当日は、タンペレに残っていた他の留学生と一緒にパーティーをしたり、フィンランドのクリスマスの伝統を真似し、キャセロールをつくって食べたりしました。年末は、家族が遊びに来たので、家族とストックホルムに行って、個人があちこちで打ち上げる花火を見ながら年越しを迎えました。

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写真左から①クリスマスのころの街の中心地(赤いトラムが写っているものです)② クリスマスオープニングイベントのサンタさん③凍った湖

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