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ケルン大学(ドイツ)より 2024年1月

2024年1月31日更新

1. 大学生活について

私が現在参加しているCologne Global Study Program (CGSP)は、ヨーロッパという視点から多様な内容を学ぶことをテーマにした、留学生向けのプログラムです。そのため、専門的ではなく基礎的な内容で授業が構成されているため、授業が非常に難しいということはありませんでした。しかし、英語で90分の授業を受けると集中力が維持できなかったり、学術的な用語の理解に困ったりしたので、授業後には必ず友人と共に、または自分自身で復習をするよう心がけていました。また私は、CGSPの授業に加えてドイツ語の授業も受講しているのですが、日本の外国語の授業とは異なり、学んでいる言語でその言語を勉強するという形式で行われているため、毎回の授業がとても難しいです。自分の苦手な部分は把握しているため、それを補うために毎日ドイツ語を勉強するよう意識しています。周りの理解力やスピーキング力に押されて学習意欲がなくなってしまった時期もありましたが、履修当初よりも上達していることを最近実感して、また意欲が湧いていきました。授業以外の学校生活においては、ケルン大学に留学している日本人学生の多くがCGSPに参加していることから日本語を使う機会が多少あります。しかし、日本人同士でも英語で会話するように約束するなどして、日本語漬けにならないよう工夫をしています。さらに、大学近くにあるメンザと呼ばれる学食では、毎日4種類ほどの料理とサラダバーが提供されていて、量も価格も学生に優しいので、授業後にそこで昼食をとることが多いです。

2. 生活面について

私は、同じ階に住んでいる14人と、2つのキッチン・トイレ・シャワーを共有し、寮全体の約40人と1つの洗濯機・乾燥機を共有している寮に住んでいます。大人数と共有するという面で不自由なことはないのですが、衛生面や騒音に関する感覚が人によって異なることから、少し嫌な思いをすることもあります。しかし、寮の人同士が繋がっているグループチャットがあり、気づいた人がそこに注意を書くことができるため、少しずつ改善していると思います。また、週末の過ごし方については日によってバラバラですが、友人と出掛けたり一人で近くの美術館に行ったりして、ケルン内で遊ぶことが多いです。私の寮は店が立ち並ぶ中心地に近いのですが、大きな公園が2つあり歩道も整備されているため、天気の良い週末には散歩に出ることが多くなりました。さらに食については、学校生活の部分でも書いたように平日は学食を利用することが多いのですが、週末や夜ご飯では近くのスーパーで買ったパンやパスタを食べています。外食は日本に比べてとても高いですが、自炊はそこまで高くつかないため、スーパーで美味しそうなものを見つけたら毎回挑戦するようにしています。お店で従業員の方と話す機会は稀ですが、レジなどで使うようなドイツ語には慣れ、来てから6か月経った今では、買い物も気軽に行けるようになりました。

3. 滞在国のプチ情報

私がドイツで生活していて驚いたことは3つあります。1つ目は、ビザ申請や銀行手続きなどの非常に重要な手続きにおいて、提出物や申請方法が担当者次第で変わることです。ビザ申請は、ドイツに留学する日本学生全員が経験する難関ですが、同じ場所で申請したにもかかわらず、スムーズに手続きが進んだ人もいれば、半年分しか取得できなかった人もいました。担当者は予測ができないため対処が難しいですが、私が何かを申請する際には、自分のできる最大の準備をして臨むようにしています。2つ目は、バスの運行頻度が非常に高いことです。ドイツの交通機関は遅延や中止が多いことで有名で、バスにも同様のことが言えますが、一方で本数が多いため、ある程度は遅延もカバーされておりケルン内での移動はとても楽です。3つ目は、交通機関や店内に犬が当たり前にいることです。ドイツは、躾が厳しい代わりに犬に対する制限が少ないということは事前に知っていましたが、洋服屋や薬局内に犬を見た時は驚きました。

4. クリスマス・年末年始の過ごし方

クリスマスと年末年始は、ホームステイプログラムに参加していました。ホームステイが初めてだったということもあり初日はとても緊張したのですが、事前に一度会ったり毎日メールのやり取りをしていたりしてたこともあって、すぐに緊張がほぐれました。母と息子の2人のお家にお邪魔したのですが、冬休みということもあり、近くに住んでいるもう一人の息子さんとお孫さん一家やホストマザーのお友達のお家にご招待して頂いて、毎日沢山の人と交流しました。ホストマザーとの会話は基本的に英語でしたが、ドイツ語での会話を横で聞く機会も多く、日常生活で使えるフレーズを幾つか覚えることができました。クリスマスには、ホストマザーの親戚の家で行われたファミリーパーティ―に参加し、ケーキやチキンスープを頂きました。また年末は、ホストマザーのお友達の家で中華風の火鍋を食べ、12時までドイツのカードゲームをして遊びました。年明けの瞬間は、各家から打たれる花火をベランダから見ました。ホームステイは2週間だけのものでしたが、文化交換という貴重な体験ができただけでなく、人の温かみを感じることができた忘れられない2週間でした。

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写真左から一枚目は、数日前に一日中雪が降りケルン中が真っ白になった際に、近くの川が凍っており撮った写真です。風が冷たくマフラーや帽子は欠かせませんが、日光に雪が反射して、街並みや自然がより一層綺麗に見えました。  二枚目は、ホームステイ中に、近くにある火山の周りをハイキングした際に撮った写真です。日本、特に東京では広大な自然を見ながらゆっくり歩くという機会はほとんどないですが、新鮮な空気を吸いながらひたすら歩くというだけで、気分がスッキリしました。ドイツでは最近ハイキングがまた流行しているそうなのですが、理由が分かる気がしました。

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