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コッレージョ・ヌォーヴォ(イタリア)より 2024年1月

2024年1月26日更新

  1. 大学生活について

【全体】
・英語開講の授業の学生は、他の国からの留学生が9割程度、イタリア人の学生が1割程度。ただし、留学生の中には、私のように交換留学生として半年〜1年程度滞在する学生と、正規学生として勉強している学生とがいる。
・授業の形式は、1つの科目につき、1コマ2時間の授業が週に2コマ。ただし、2時間のうち実際に授業が行われるのは大体90分。授業形式については、1コマの中で、講義7割、ディスカッション3割程度。講義中の質問や発言はいつでも歓迎される。
・授業の内容としては、私は概論的な内容のものを多く受講しているため、難しいと感じることはない。ただし、授業が始まった10月は、それぞれの教授や学生たちの英語を聞き取るのに苦労した。英語の単語そのものを聞き取ることの難しさに加えて、さまざまな国からの留学生はそれぞれ独自のアクセントを持っているため、最初は耳が慣れなかった。
・授業外の課題として、グループワークがあった。講義の内容を参考に、SDGsの新しい目標を作成するという内容や女性の社会進出に関する現状を様々な指標を参考にまとめるという内容など、テーマは様々であったが、どの授業も提出期限が12月に設定されているため、11〜12月はとても忙しかった。(特に、12月はイタリアの都市がとても綺麗に飾り付けされる時期でもあるので、様々な都市を見たいという思いと、授業の課題を完成させなければならないという現状があった。)
【楽しいこと】
・2コマ連続で授業がある時などは、大体15分ぐらいの途中休憩がある。その時は、友達と一緒に教室の前のカフェでエスプレッソを(砂糖を一袋全部入れる飲み方で)飲む。少し苦いけれど、甘さもあって、1.2€で飲めるため重宝している。

2. 生活面について

・Collegio Nuovoは、寮生が大体100人ぐらいいて、イタリア人でないのは私を含めて3人だけ。毎日、イタリア語漬けの生活を送ることができる。特に、食事(朝食・昼食・夕食)は、食堂で食べることが多いので、自然とイタリア語が聞こえてくる。
・シェフや清掃をしてくださる方、受付の方々はとても良い方々で、私のカタコトのイタリア語でも、楽しんで会話をしてくださる。(9月に到着した時には、何も会話ができなかったが、今は、日常会話程度なら、少しできるようになった。進歩!!)
・1人部屋にシャワー室やトイレもついているため、自分だけの空間も確保することができつつ、寮の中に図書館やTVルーム、庭もあるため、誰かと会ったり話したりしたいときは、それらの場所を活用することができる。
・寮では、食事を自分で用意する必要もなく、清掃についても週に一回担当してくれる方がいるので、日用品の出費はあまりない。
・寮内独自のイベントもあり、Cena di Natale(クリスマスの夕食)や、各州の食事を楽しむCena di Regionare などがある。また、今後も様々な寮のイベントがあるらしい。
・休日は基本的に、付近の都市や街へ旅行に行ったり、社会保障に関して興味のある場所に行ってみたりした。旅行先をよく知るための最も良い方法は、その都市に住んでいる学生に案内してもらうことであると思っていたので、様々なイタリア人の友達を作って、その友達の街に行ってみるということをしていた。

3. 滞在国のプチ情報

・英語はあまり役に立たない。レストランやカフェで聞かれることは大体どこでも同じなので、早めに覚えると良い。また、スタッフとお客さんが、イタリア語で会話を本当に楽しんでいる様子をよく見るので、イタリア語が話せると、生活の楽しさが倍増する。流暢な英語よりも、カタコトのイタリア語の方が、多分イタリアの街を楽しめる。
・町には、Sushi restaurant が多い。本当に寿司が人気。ただし、メニュー表をみると、カルフォルニアロールみたいな寿司と、ラーメンと、チャーハンと春巻きなどを見つけることができるので、私の中では、「大体東アジアレストラン」と呼んでいる。
・10分遅れは遅れではない。30分遅れぐらいから、「ちょっと遅れてる」、1時間以上遅れると、「遅れてる」。バスも電車も、友達も基本的に、時間ぴったりにはこない。電車が30分遅れたら、近くのカフェでエスプレッソを飲むと良い。1時間遅れたら、駅の周りを観光する時間ができる。予定をびっしり入れるから、時間通りに事が進まないと困るので、予定をゆったり入れると、何も問題が発生しない!!
・困ったら、熟考する前に誰かに主張すると良いが、あまり考えずに聞くと間違った答えも返ってくる。特に、行政手続きに関する問題や、お金を払ったのにきちんとサービスが提供されない時などは、あれこれ考える前に、然るべきところに相談したり、直接聞きに行ったりする方が良い。基本的に、主張しないと、誰も気づかない。一方で、道がわからない時や、どのバスに乗ればいいか分からない時などに、街の人に聞くと、みんな親切に丁寧に教えてくれる。ただし、教えてくれたことが正しいかどうかは、五分五分である。
・世界史の宝庫。どんな街に行っても、世界史で学んだような地名や事件が関係している。
・日本での常識があんまり通用しないし、最初は全ての仕組みがよく理解できなかった。が、よくよく観察してみると、いろんな仕組みが見えてきて、すごく魅力的な国だと思う。どこかに旅行にいくと、どれだけ事前に準備していても、絶対に何かしら予期していなかったハプニングがある。総じて、イタリアでの生活はすごく楽しい!

4. クリスマス・年末年始の過ごし方

イタリアでの滞在許可証が2024年の5月ぐらいまで発行されないことが判明したため、イタリア国内に留まることにする。
※シェンゲン協定を結んでいる国には、滞在許可証を持たない限り、180日の中で90日しか滞在することができない。イタリアに9月7日に到着した私は、12月7日以降、滞在許可証を持たない状態でイタリア国外に出ることができない。イタリア国内においては、「イタリア国内のみで有効な”滞在許可証の写し”」を持っているため、長期滞在可能。イタリアン!!!!!
※ただイタリア国内の都市は、距離が比較的近く、都市ごとに雰囲気が違うため、さまざまな都市に行くだけでもとても楽しい!!

○12月15日〜12月20日 私の学部は15日には前期の全授業が終了。
寮に滞在。1月から始まる試験に向けた勉強をする。週末は、Aostaに旅行。
○12月22日〜1月6日 閉寮期間
・寮以外の滞在場所を探す必要性あり
・各都市で開催されるクリスマスマーケットがとても美しいため、さまざまな都市のクリスマスマーケットに行くことにする。
12月21日〜12月28日 大学で出会った台湾人の友達と、イタリアの北部(Bolzano・Trento・Verona・Siemione・Brescia)に旅行。
12月29日〜1月2日 家族がイタリアに旅行に来て、共にイタリア北部(Milano・Firence・Venecia・Pisa・Pavia)に旅行。
1月3日〜1月7日 寮の友達の家(Udine)に滞在。
・とても素敵なご家族で、毎日Udineや周辺の街へ観光に連れて行っていただいた。
・イタリアは都市ごとに文化も食事も異なる。その都市に暮らしている方々と一緒に旅行ができると、よりその街についてたくさん知ることができる。おすすめ!!!
○1月7日以降 寮に戻り、試験勉強。
・私の試験日は、1月12日・15日・29日だったので、寮に戻った後は勉強に集中(するつもり)。
 

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写真左から①寮の中の道:寮は緑豊かな庭があって、いつも緑を楽しんでます ②町の中にある橋:Ponte Coperto パヴィアを横切るティチーノ川を渡る橋で、パヴィアの中心地と周辺地域をつなぐ橋です。 ③パヴィアのチェルトーザ:パヴィアの有名な建造物の一つ。 ④部屋の窓から見えた飛行機雲:パヴィアでは、よく飛行機雲を見ることができます。たまには、写真のようにすごく綺麗な飛行機雲が見られることも。

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